お洋服の黒染め替えのご案内

Kuro-Somekae

京都の老舗 黒染め専門店の『お洋服の黒染め替え・黒染め直し』

「気に入ったデザインだけど、色褪せが…」
「色が派手だから、大人のシックな色にできないかな…」
「シミや汚れがついてしまった、どうしよう…」

愛着のあるお洋服を、私どもの黒で染め替えしませんか?

京都でいち早く、お洋服の黒染め替えを始めた馬場染工業。

京都で受け継がれた京黒紋付染の、私たちならではの技術を用いて、あなたのお洋服を生まれ変わらせます。

黒染め替えで、お洋服を生まれ変わらせてみませんか?

「思い入れのあるお洋服を黒染めしたい」
「捨てられずにしまってある色物の古着の印象を変えたい」
「色あせや黄ばみが目立つお洋服をどうにかしたい」
「自分で染めてはみたが色の入り方が上手くいかなかった
「洗ったら色が落ちてしまった」

などなど、私どもに届くお洋服のお悩みは多種多様です。

「このままタンスに眠らせるより、黒染め替えにチャレンジしたい」

とお申込みいただき、

「今までと違った味がでた」
「新しいお洋服を買ったみたい」
「白く残った糸がデザイン的におしゃれだ!」

と、喜びの声を多くのお客様からいただいています。

ポケットや前身頃の合わせ部分の色あせも綺麗に

擦ることで汚れや色褪せや発生しやすい袖も生まれ変わります

黒染め替えの『コンシェルジュ』

馬場染工業の黒染め替えは、カスタムオーダーも可能です。

例えば全体を黒に染めるだけでなく、元の生地の一部を残したり、ポケットや襟などを染めずに残すなど、できる範囲にはなりますが、対応いたします。

お電話・対面等で黒染師が、ご要望をお伺いし、お好みの染め上がりに近づけるようサポートいたします。担当の黒染師は、長くテキスタイルの仕事に携わった繊維のプロ。知識を活かし、お客様のお洋服に合う染め方や、仕上げ方をご提案いたします。
カスタムオーダーやフルサポートの『黒染め替えのコンシェルジュ』として承ります。

馬場染工業の「黒」

私たちの黒には2つの種類があります。

黒より黒い「秀明黒」

私たちのオリジナルの黒、それが「秀明黒」。

4代目が「もっと黒い黒」を目指し開発したものです。

染料屋さんと一緒にいろいろ試行錯誤をしてできあがったのは、まさに黒より黒い最高級の黒。「カラスの濡れ羽色」とも呼ばれ、当時、私どもで染めた京紋付は大変評判をいただき、全国からご注文が殺到しました。

この「ほんまもんの黒」を用いて、お洋服の染め替えを行います。

さらりと着こなす「自然黒」

「自然黒」は「秀明黒」に比べて、あっさりめの黒のお色です。

とはいえ光の反射加減で浅めに見えるだけなので「奥深い黒」は持ち合わせています。

夏のワンピースなど、さらりと着こなすお洋服に向くお色です。

「あまり黒が深すぎるのは…」という方や、初めて黒への染め替えをお考えの方におすすめです。

2つの黒からお客様のお好みに合わせてお選びいただけます。

ご要望を伺う黒染師は、老舗黒染屋が長年培ってきた黒染め技術だけでなく、テキスタイルにも造詣が深く、それらを生かしながら細やかなフォローを最後までさせて頂きます。

黒染め替えたお洋服について

お洋服は着物とは異なり、ご家庭で何度も洗濯をされるものですが、わたしどもでは堅牢度(けんろうど:色落ちや色汚染に対する強さのこと)に配慮した染めを行なっております。

実際にお客様からも「思ったより退色が少ない」というお声を頂いており、多くのお客様に喜んでいただいております。

また、例え経年劣化で色が褪せてしまっても、再度染め替えすることも可能です。

ご注意事項

  • ※お申し込みの場合は、必ず「ご注意事項」(リンク付与)のご確認をお願いいたします
  • ※お申し込み前のお問い合わせは特に必要ありません。もしご不安な方はお電話ください
  • ※黒染め替えのお洋服は、遠方の方はご郵送ください。もちろんお持ち込みにも対応しております(土日祝を除く9:00~17:00)のでお近くにお住まいの方、京都にご訪問の方はご利用ください
  • ※お客様のご了承を得てから染めの開始となります。詳しくはご注文の流れ(リンク付与)をご確認ください
  • ※お申し込み後すぐにご連絡できない場合がございます。

『お洋服の黒染め替え』に込めた思い

私は着物も染めていますが、もっと「黒染め」が皆様のお役に立てるよう「洋裁ができる技術を生かしたものづくり」「テキスタイルのデザインを活かした上で黒色にこだわったものづくり」をご提供できないかと、常に考えています。

その一つが『お洋服の染め替え』です。
家業を継いだのは平成20年(2008年)ですが、お洋服の黒染め替えはそれ以前、平成16年(2004年)から始めました。

きっかけは、いくつかあります。

ひとつは、とあるお客様から愛用のデニムを黒染めにして欲しいとお持ち込みいただいたこと。使い込まれたデニムはそれはそれでかっこよかったのですが、お客様からすると黒に染め替えてみたいと思われたそう。

工夫して黒に染め上げたところ、お客様にも満足の仕上がりだったようで、大変喜んでいただけました。

こんなこともありました。

真っ白なベストを娘に買ってあげたのですが、初めて着て登校したある日のことです。なんと授業中のハプニングで真っ白なベストに墨がついてしまいました。娘も落ち込んでいるかと思いきや、「お母さんどうせ黒染屋なんだから、黒に染めて」とどこ吹く風。何やら学校でも墨をつけた方が慌てていたのに、平然と同じことを言ったらしいのです。

なるほど、と思った私は、先代に頼み着物(シルク)の染料で染めてもらいました。ところが着物の染料ではうまく染まらず、緑っぽい黒の仕上がりに。黒染のプロである先代も悩んでいたところ、私には当時から学んでいたテキスタイルの知識があったため、染料を変えてみました。そうすると美しい黒に仕上がりました。どうやら色落ちも大丈夫。

思い返せばお洋服の黒染め替えは、こうしたエピソードから始まりました。

そんなふうなことがいくつか重なり、私の中でも黒染め替えは、きっと皆さんにも喜んでもらえる!と思うようになってきたのです。

お洋服の黒染め替えのことをネット記事に掲載したところ、全国から問い合わせが徐々に増えてきました。2004年のことです。

2008年にはテレビ番組にも取り上げられ、私たちの黒染め替えを多くの方に知っていただくことができました。

それから十数年、お客様からは私たちが染める黒を評価いただき、幾度となく黒染め替えを依頼してくださるリピーターの方もいらっしゃいます。また、黒染め替えを依頼いただいたお客様から、丁寧なお手紙も多くいただきます。

私たちが染め変えた黒のお洋服に新しい魅力を感じていただき、皆様に愛用されていることを知るたび、黒染屋冥利に尽き、感謝と喜びでいっぱいです。